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鉛筆の王様 8B鉛筆のヒミツ

鉛筆の王様 8B鉛筆のヒミツ

月光荘では鉛筆を一種類しか扱っていません。この8B鉛筆1本あれば、削り方によって太い線から細い線、濃くも薄くも自由自在。特注で焼き上げた柔らかくなめらかな書き心地は、月光荘だけのものです。

絶妙な太さの木軸により筆圧がかかりすぎず、長い時間描いても疲れません。鉛っぽさがないよう仕上げており、墨のように黒く濃い線も出せます。

想像力が紙の上を気持ちよく滑っていく、これぞまさに鉛筆の王様。愛され続けている一本です。

<8B鉛筆 製造工程>

■芯作り
・天然黒鉛の粉と粘土に水を加えてよく混ぜる
・水鉄砲の要領で混ぜた材料を押し出し細い芯にし、長さを切り揃え乾かす
・約1000℃の高熱で一昼夜かけて焼く
・硬くなった芯に油を適量しみこませることで、折れにくくなめらかな書き心地の芯ができる

■軸作り
・インセンスシダー材を加工し、スラットと呼ばれる軸用の板を作る 

■芯と軸を組み合わせる
・スラットに芯をはめ込むための溝を掘り、ノリをつけ、溝に芯をのせる
・もう一枚の溝をつけたスラットを重ね合わせ、ぴったりと貼り合わせる
・鉛筆の形に片面ずつ削る
・穴の開いたゴムのような機械で塗料を6~7回塗る
・端を切り長さを整える
・ホルンマークの刻印を押す